鉄血のオルフェンズはハイキューと放送時間を入れ替えた方がいい

 機動戦士ガンダム Gのレコンギスタを3話で切ってしまった私だが、鉄血のオルフェンズは1話から引き込まれてしまった。なにしろメイスである。物理である。まさに鉄塊である。まぁ、それはともかく。
「ガンダム 鉄血のオルフェンズ」か 兵士射殺シーンでBPOに意見
 基本的にこの内容では夕方に放送するべきではない。深夜でいい。それこそ爽やかスポーツアニメのハイキューと放送時間を入れ替えるべきだ。何故か。モビルスーツでの戦闘は、殺人を巨大ロボットの破壊に置き換えているからだ。だからこそ、安心して架空の世界の出来事として楽しめるのだ。しかし少年兵がなんの感情も見せずに無抵抗の人間を射殺するのは、十分にこの世界でありうることだ。実際大人の兵士よりも少年兵の方が殺人に対して抵抗がないという話も聞く。だからこそ怖い。リアルな戦争の現実を、子供も試聴する夕方に放送するべきとは特に思えない。そもそもロボットアニメはおっさんしか見ていないだろうしな。
 ちなみにこの決闘後に遺言も聞かずに射殺するシーンは、「今までの過去の宇宙世紀ガンダムにおけるジオン的ロマンチシズムからは、この作品は距離を置きますよ」という製作者からの宣言だと受け取った。いかにも武士道だの騎士道だのを重んじるような軍人をあっさり退場させることによって、それを表現したのだろう。