靖国問題は遠からず解決するかもしれない

昨日、安倍首相が辞意を表明された事で、麻生幹事長がポスト安倍の最有力候補として名前が挙がっています。その麻生氏が主張している靖国問題の解決策といえば、なんと言っても『靖国神社(宗教法人)を特殊法人化する』というウルトラCの独自案でしょう。国の一存で宗教法人を勝手に特殊法人にしていいのかという疑問はさておき(前例はあるのでしょうか?)、これだと宗教上出来ないとされていた『分祀』も可能になります。あれだけ中国や韓国と揉めていた靖国問題があっさり一件落着してしまう可能性が出てきました。
さらに言えば、民主党の小沢代表も『分祀』論者で「政権を取ればすぐにでもやる」(具体的にどうやるのかには触れてませんでしたが)とおっしゃっていましたので、仮に民主党が政権を取ったとしても、A級戦犯が『分祀』される公算は高いと言えるでしょう。
靖国神社について、良い意味で"熱"が冷めてきたこの時期こそが、議論を深め、解決策を冷静に話し合える絶好の機会です。日本遺族会の幹部の方も既に過半数がA級戦犯の分祀を容認されている事ですし、各方面の方々におきましては、この機を逃さず思い切った対応を取ってもらいたいものです。

追記

なんと!福田元官房長官が出馬を決意されたようで!
驚きました…、てっきり彼は不出馬だと思い込んでいました…。本当に政界は一寸先は闇ですね…。
で、このエントリーと関連付けるなら、福田氏は内閣官房長官時代に「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」(参照)を開催された方ですので、仮にこの福田案が実現したとしたら、この場合靖国神社は政府からなんらかの行動を求められる事はないでしょうね。しかし、靖国を取り巻く環境が沈静化している現在、わざわざ追悼施設を新たに作る必要性は特に感じられませんね…。福田氏もこの問題にはおそらく手を付けないでしょう。