米下院で提出された北朝鮮問題の新法案について調べてみた

中日新聞:拉致解決後にテロ国家解除 米下院に新法案:北朝鮮問題

 【ワシントン=共同】米国による北朝鮮テロ支援国家指定解除をめぐり、北朝鮮が日本人拉致被害者を解放し、イランやシリアへの核・ミサイル技術の不法移転をやめなければ、米政府は解除に応じてはならないとする共和党主導の新法案が二十五日、米下院に提出された。

 日本が強く求める拉致問題解決を指定解除の条件と明記した法案提出は初めてとみられる。北京で二十七日から再開される六カ国協議を控え、北朝鮮に対する安易な譲歩をしないよう圧力をかける形となった。
(中略)
 新法案は下院外交委員会のロスレティネン共和党筆頭委員が提出し、議会筋によると、民主党議員一人を含む十二人が共同提案した。審議入りの可否は民主党のラントス外交委員長の判断に委ねられる。

はいはい、早速調べてきましたよ。
まずは法案の全文

この中で拉致問題に触れているのはここ。

(6) has released the 15 Japanese nationals recognized as abduction victims by the National Police Agency (NPA) of Japan;

日本の警察庁が認めた15人の拉致被害者を解放する事が、北朝鮮のテロ指定国家解除の条件に入ってます。何百人もいると言われる特定失踪者は入ってませんね。

Be it enacted by the Senate and House of Representatives of the United States of America in Congress assembled

っちゅー事なので、上院・下院両方で可決する必要あり。
H.R.3650(北朝鮮問題の新法案)の共同提案者について。
Sponsor: Rep Ros-Lehtinen, Ileana [FL-18] (introduced 9/25/2007)
このイリーナ・ロスレティネン議員が今回の法案の提出者ですね。
で、以下が共同提案者。アルファベット順。

Rep Berkley, Shelley [NV-1] - 9/25/2007
Rep Burton, Dan [IN-5] - 9/25/2007
Rep Chabot, Steve [OH-1] - 9/25/2007
Rep Fortuno, Luis G. [PR] - 9/25/2007
Rep Hoekstra, Peter [MI-2] - 9/25/2007
Rep Hunter, Duncan [CA-52] - 9/25/2007
Rep King, Peter T. [NY-3] - 9/25/2007
Rep McCaul, Michael T. [TX-10] - 9/25/2007
Rep Poe, Ted [TX-2] - 9/25/2007
Rep Royce, Edward R. [CA-40] - 9/25/2007
Rep Smith, Christopher H. [NJ-4] - 9/25/2007
Rep Tancredo, Thomas G. [CO-6] - 9/25/2007

太字は何かというと、慰安婦謝罪決議の共同提案者です。ここで確認できます。ロスレティネン議員も含めれば、13人中実に8人もが共同提案者です。ただ一人の民主党からの共同提案者というのが、Shelley Berkley(シェリー・バークレー)議員。名前を赤にしたこのトム・タンクレド議員は、強硬に慰安婦謝罪決議に反対した内の一人ですね。日本で言うところの西村眞悟議員のような方でしょうか。さて、この共同提案者の中にネトウヨや電波保守から散々恨みを買ったあの議員の名前が入るかどうかが、注目のポイントですね。


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