北朝鮮の専門家は今回の交渉をどう見たか

「全面解決、程遠い」 失望広がる家族会

小此木政夫・慶応大教授(現代韓国朝鮮論)の話 言葉だけではなく、具体的な「行動対行動」の日朝交渉を進めていく土台を築いたという点で大きな成果だ。日朝関係はこれから大きく動きだす。北朝鮮拉致事件に真剣に取り組むことを示し、けじめをつけたいと考えたのだろう。6カ国協議が進展し、テロ支援国家の指定解除が間近になったという大状況が急展開を招いた。米国は指定解除で日本の世論が反米化するのが心配だっただけに、日朝の国交正常化への動きを大いに歓迎するはずだ。


北朝鮮拉致問題再調査実施表明 日本政府、経済制裁を一部解除の方針

静岡県立大学伊豆見 元教授は「一番大事なことは、北朝鮮拉致問題を解決済みだと。完全な解決済みだといった態度を、自主的に変えたということですね。これから拉致問題の解決・進展を目指して前に動くことが可能になった」と語った。