タイトルに深い意味はありません。

私が取ってる地方紙に姜尚中氏が寄稿していました。
先日合意がまとまった6ヶ国協議について、
保守系論壇誌「諸君!」から金正日のスピーカー」などど
罵声を浴びせられていること等を挙げていました。
他はいつも言ってる「日朝国交正常化こそが拉致の解決へ繋がる」などの
いつもの論調でしたので、特に注目すべき点はありません。

私自身は、韓国サイドにポジションを置き過ぎているように見える姜尚中氏は
あまり評価していないのですが、今回の6ヶ国協議を一番リアリスティックに捕らえていたのは彼だったと思います。
朝まで生テレビ! 2006年12月「激論!“北朝鮮”“激変する世界”日本外交はナニができるのか?」
少なくとも、この朝生では彼の言った事が一番冷静で的確でした。
重村教授は「米朝は協議なんかしてない。まとまるわけない」を繰り返してましたが、このザマです。
北朝鮮専門家の看板を下ろすべきでしょう。
保守派が好みそうなことばかり口にしてきたせいで、自分の目まで曇ってきている事に気付いていないようですから。

重村教授の華麗なる北朝鮮分析

重村「ミサイルなんか撃つわけがない。撃ったら自滅行為だって北朝鮮は分かってる」

北朝鮮、ミサイル連射実験

重村「核実験なんかするわけがない。したら自滅行為だって北朝鮮は分かってる」

北朝鮮、核実験実施

重村「6ヶ国協議なんてまとまるわけがない」

6ヶ国協議、合意成立

目も当てられません。

ちなみに、今回の6カ国協議が成立したのは、間違いなくイラク戦争のおかげです。
左派はイラク戦争に散々反対してきましたが、そのイラク戦争のおかげで平和的に6ヶ国協議の合意が成立したのです。
逆に、右派はイラク戦争を容認、いや賛同してきましたが、それが北朝鮮をのさばらせる原因になっています。
こういった、なんとも奇妙なネジレ現象が起こっているのです。

私は、イラク戦争がもしドロ沼化していなかったら、アメリカはイランを空爆し、北朝鮮空爆していたと思っています。
つまり、イラク戦争があったおかげで、北東アジアにおける危険度は下がったのです。
乱暴な推論ですが、当たっている部分もあるでしょう。
こういった考えを誰も言わないし、誰からも聞かないので、ここで書きます。