マイケル・グリーン氏からの再度の忠告

2007/03/22-11:20 慰安婦問題で安倍首相の対応批判=前米高官  
【ワシントン21日時事】グリーン前米国家安全保障会議アジア上級部長は21日、
ワシントン市内で開かれた会合で、従軍慰安婦問題で狭義の強制性を否定するなどした安倍晋三首相の対応に関し、
「この問題が人道面で悲劇的な出来事だったことを忘れている。
安倍政権が進める外交政策の良い面を台無しにしている」と批判した。

久間防衛相の普天間基地をめぐる「あまり偉そうな事をいってくれるな」発言や、
麻生外務大臣の「アメリカのイラク統治政策は非常に幼稚」発言などでアメリカがピリピリしてる真っ最中に
安倍首相の「強制性はなかった」発言。
えーっと、この人たちはちゃんと考えて喋ってるんですか?
河野談話を継承する事を前提にマイケル・グリーン氏が

安倍首相の慰安婦問題発言 米国で止まらぬ波紋
2007年03月09日21時17分
 米国内で、従軍慰安婦問題をめぐる波紋の広がりが止まらない。ニューヨーク・タイムズ紙など主要紙が相次いで日本政府を批判する社説や記事を掲載しているほか、震源地の米下院でも日本に謝罪を求める決議案に対して支持が広がっているという。こうした状況に米国の知日派の間では危機感が広がっており、安倍政権に何らかの対応を求める声が出ている。

 ◆広がる波紋

 8日付のニューヨーク・タイムズ紙は、1面に「日本の性の奴隷問題、『否定』で古傷が開く」と見出しのついた記事を載せた。中面に続く長いもので、安倍首相の強制性を否定する発言が元従軍慰安婦の怒りを改めてかっている様子を伝えた。同紙は6日にも、安倍発言を批判し、日本の国会に「率直な謝罪と十分な公的補償」を表明するよう求める社説を掲げたばかりだ。

 ロサンゼルス・タイムズ紙も6日に「日本はこの恥から逃げることはできない」と題する大学教授の論文を掲載し、翌7日付の社説では「この問題を修復する最も適任は天皇本人だ」と書いた。

 今回の慰安婦問題浮上の直接のきっかけとなった米下院外交委員会の決議案をめぐっては、安倍首相が1日「強制性を裏付ける証拠がなかったのは事実」と発言したのを受けて支持が広がっている。

 05年末までホワイトハウスでアジア問題を扱っていたグリーン前国家安全保障会議上級アジア部長は、「先週、何人かの下院議員に働きかけ決議案への反対を取り付けたが、(安倍発言の後)今週になったら全員が賛成に回ってしまった」と語る。米国務省も今週に入り、議員に対し日本の取り組みを説明するのをやめたという。
 ◆知日派にも危機感

 6日に日本から戻ったばかりのキャンベル元国防次官補代理は、「米国内のジャパン・ウオッチャーや日本支持者は落胆するとともに困惑している」と語る。

 「日本が(河野談話など)様々な声明を過去に出したことは評価するが、問題は中国や韓国など、日本に批判的な国々の間で、日本の取り組みに対する疑問が出ていることだ」と指摘。「このまま行けば、米国内での日本に対する支持は崩れる」と警告する。

 現在日本に滞在中のグリーン氏も「強制されたかどうかは関係ない。日本以外では誰もその点に関心はない。問題は慰安婦たちが悲惨な目に遭ったということであり、永田町の政治家たちは、この基本的な事実を忘れている」と指摘した。

 その結果、「日本から被害者に対する思いやりを込めた言葉が全く聞かれない」という問題が生じているという。日米関係にとってこの問題は、「牛肉輸入問題や沖縄の基地問題より危ない」と見ている。

 グリーン氏は今後の日本が取るべき対応として(1)米下院で決議が採択されても反論しない(2)河野談話には手を付けない(3)何らかの形で、首相や外相らが被害者に対する理解や思いやりの気持ちを表明する、の3点を挙げた。

   ×  ×

 シーファー駐日米大使は9日、東京都内の大使公邸で朝日新聞などに対し、「決議案は拘束力のないものだが、この問題の米国での影響を過小評価するのは誤りだ」と述べた。さらに「米国には、河野談話からの後退を望む日本の友人はいない」とも語り、河野談話の見直しを模索する自民党内の動きを牽制(けんせい)した。

このように働きかけていたのに、安倍首相の発言で、

米下院、慰安婦決議案への支持広がる=首相訪米時の「踏み絵」に

3月10日15時0分配信 時事通信
 【ワシントン10日時事】
第二次大戦中の従軍慰安婦問題をめぐり日本政府に謝罪を求める決議案を審議中の米下院で、
同案支持の動きが広がっている。安倍晋三首相が「狭義の強制性」を否定したことなどを受け、
当初6人だった決議案の共同提案者は10日までに40人を超えた。
米メディアでも日本に厳しい論調が目立ち、首相訪米を控え、大きな火種となる可能性が出てきた。
決議案の代表提出者のホンダ議員(民主)の事務所によると、
9日時点で共同提案者は共和・民主両党の計42人で、さらに増える見通し。
リベラル派議員が多いが、軍拡や移民規制強化の主張で知られる保守派のハンター前軍事委員長
(共和)も名を連ねている。


なんか6人→25人→36人→40人→42人でどんどん増えてるんですけど…orz

こうなってしまったのを理解してるんでしょうか?
安倍首相は、多数派工作をしかけているグリーン氏の背中を撃つ様な真似をし、駐日大使のシーファー氏の助言すらも無視し続けています。アメリカは日本の唯一の同盟国でありますが、この問題ではもはや味方になることはありえません。国際的にも味方を得られる主張ではありません。無駄に反米姿勢を貫き続け、無駄にアメリカの信頼を損ね続けているのです。
安倍首相はアジア(勿論フィリピン、台湾、インドネシアを含む)の信頼を失うだけでは飽きたらず、アメリカの信頼すらも失いたがっているのでしょうか?拉致問題に引っ掛けて北朝鮮も攻撃の材料にしてくるのはミエミエでしょう。ていうか、もうしてるし。

慰安婦:北朝鮮外務省も安倍発言を非難

 北朝鮮安倍晋三日本首相の慰安婦発言を強く非難したとAP通信が7日、北朝鮮外務省の声明を引用し、報道した。

 同通信によると、北朝鮮外務省はこの日声明を発表し、「日本政府が犯罪で汚れた自国の過去を覆い隠し、慰安婦犯罪を隠ぺいしようとしている」と強調した

 また、慰安婦の連行を「20世紀最悪の奴隷取引」と評価した後、「(慰安婦問題は)日本が回避も否定もできない歴史的真実」と力説した。

 安倍首相は5日、第2次世界大戦当時、日本政府によって慰安婦が強制的に連行されたことを証明する証拠も証言もないと主張した。これは事実上、従軍慰安婦と関連した日本政府の責任を否定するものだ。

 これに対し、韓国・中国・台湾・フィリピン政府はすぐに非難声明を発表し、日本は過去の過ちを認め、相応の責任を果たすことを求めた。

NEWSIS/朝鮮日報JNS

北朝鮮、「女性は産む機械」発言引き合いに、日本を批判
2007年03月21日20時01分
 国連人権理事会で20日、北朝鮮が柳沢厚生労働相の「女性は子供を産む機械」発言を引き合いに出して日本政府を批判した。

 女性に対する暴力問題の討論で北朝鮮が発言した。従軍慰安婦問題をとり上げ、「日本政府・軍部は朝鮮半島アジア諸国の少女を性奴隷にした。国連は旧人権委で責任を追及したが、日本政府は後ろ向きで、この問題を否定しようとさえしている」と批判。そのうえで「現職厚労相による『女性は子供を産む機械』という発言からもわかる通り、日本は同じ犯罪を繰り返す危険がある」などとした。

 日本は翌21日の発言機会に「日本は、従軍慰安婦として傷ついた人びとに対し心からおわびと反省の意を表するという立場を何度も表明している」と反論した。

なんでみすみす北朝鮮に攻撃の材料を与えてしまうんでしょう…?

軍による慰安婦強制連行示す資料なし…答弁書閣議決定 
政府は16日の閣議で、いわゆる従軍慰安婦問題に関する1993年の河野洋平官房長官談話について、「(談話発表までに)政府が発見した資料の中には、軍や官憲による、いわゆる強制連行を直接示すような記述は見あたらなかった」とする答弁書を決定した。

 安倍首相は「狭義の意味での強制性を裏づける資料はなかった」としているが、その根拠となる、従来の政府の立場を改めて示した形だ。社民党辻元清美衆院議員の質問主意書に答えた。

(2007年3月17日1時2分 読売新聞)

あーあ、閣議決定まで…。分かり易い挑発にまんまと引っかかってる。誰が証拠隠滅をした犯人の証言を信じると思ってるんだ?

【4/11追記】
watari氏の指摘により、この後の文章に継続性が見られなかったため削除しました。御指摘ありがとうございました。