カワセミ氏のブログより

カワセミの世界情勢ブログ: 歴史認識問題の難しさ(補足)
カワセミ氏のブログに唸らせる記述を発見したので、転載

私は基本的に前者の立場の考えであるので次のようなことを考える。
この問題に対して同様に考える日本の政治家が米国に話す機会があるとしたら、
冒頭に次のような言葉を挟むのはどうだろうか。
「この種の人権問題に関与することは米国の大きな長所の一つである。
日本と周辺諸国には意見の相違があるが、米国の関与で問題が和らぐとしたらそれはとても喜ばしい」と。
シーファー大使の意見にしても、
「人権問題を重視する米国の考えは我々も賛同するところ多い。しかし一部に誤解があるようだ」
とでも言っておけば良い。
またこれは非常に残念な事でもあるのだが、証人の偽証を追求する人に限って、
その偽証の最大の被害者は、実際に当時深刻な人権侵害を受け、
その事実が隠蔽されかねない人であるとの認識が薄い。
仮に99%が偽証であっても残りの1%に対して責任を負っているという原則を示しておかないと、
人権問題そのものに冷淡であるという印象を与えるであろう。

いわゆる従軍慰安婦否定派にはこうした視点が全く欠けている。
こんな感覚ではとてもじゃないが、国際世論を味方に付けて戦うのは不可能。
証言が嘘だ嘘だとはしゃいでる人たち、
一例↓
Let's Blow! 毒吐き@てっく: 米下院で証言した慰安婦達のおはなし
は、おそらく勝てない。
これが女性の人権に関わる、きわめてデリケートな問題だという認識がないから。
誰か外国のジャーナリストで今回の日本の主張を理解し、賛同した人がいましたか?
いなァァァァァーーーーいッ!!!!(荒木風に)
勝てる戦いではないのに、相手に喧嘩を売られたからといって、カッとなって思わず喧嘩を買ってしまうその心理…。
そう、まともな味方もなしに、勝てるわけもない戦争をおっぱじめた大日本帝国の政治家や軍人にそっくりです。
なんのことはない、私などよりも遥かに前大戦の事をよく知ってるハズの方々でさえ、
前大戦の過ちを再現しつつあるのです。
いや、良く知っているからこそ、大日本帝国の亡霊に取り付かれ、同じ過ちを繰り返しているのかもしれません…。