下村博文官房副長官、平林氏の発言を歪曲

慰安婦、日本軍は関与せず」・下村官房副長官
 下村博文官房副長官は25日、ラジオ日本の番組で、戦時中の従軍慰安婦問題について従軍看護婦とか従軍記者はいたが、『従軍慰安婦』はいなかった。ただ慰安婦がいたことは事実。親が娘を売ったということはあったと思う。だが日本軍が関与していたわけではない」と述べた。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070325AT3S2500Y25032007.html

「日本軍関与せず」と表明 下村氏、慰安婦問題で
2007年03月26日 18:25 【共同通信
 下村博文官房副長官は26日午後の記者会見で、戦時中の従軍慰安婦問題に関し
「日本軍の関与はなかったと私自身は認識している」と表明した。政府は1993年
河野洋平官房長官談話で慰安所の設置や管理、慰安婦の移送について軍の関与
を認めており「河野談話を逸脱する発言」として内外の批判を招きそうだ。

 下村氏は25日のラジオ番組でも「日本軍が関与していたわけではない」と
指摘していた。
 会見では、このラジオ発言について「個人的な発言だ」とし、政府を代表
する立場での発言ではなかったことを強調する一方で「国会でも1997年に
平林内閣外政審議室長(当時)が直接、間接的に軍の関与は明らかでなかった
と答弁している。それに沿って私が個人的に発言した」
などと述べた。

http://www.47news.jp/CN/200703/CN2007032601000464.html


平林内閣外政審議室長「そんなこと言ってない」

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http://kokkai.ndl.go.jp/
平成09年03月12日 予算委員会 - 8号

○政府委員(平林博君) 内閣外政審議室長の平林でございます。
 今の強制連行につきましてでございますが、私の方で調査いたしましたのはいわゆる従軍慰安婦の関係でございますが、従軍慰安婦に関する限りは強制連行を直接示すような政府資料というものは発見されませんでした。その他、先生の今御指摘の問題、朝鮮人の強制労働等につきましては我々が行った調査の対象外でございますので、答弁は関係省庁にゆだねたいと思います。

○政府委員(平林博君) お答え申し上げてきておりますのは、政府の発見した資料の中に軍や官憲による慰安婦の強制連行を直接示すような記述は見出せなかった、こういうことでございまして、その点は確認させていただきます。

○政府委員(平林博君) 平成五年八月の調査結果におきましては、個々の出典とか参考にした文献、証言等を個別に言及しておりません。実態として、今まで申し上げましたように、政府の発見した資料の中には強制連行を直接示す記述は見当たらなかったのでございますが、その他各種の証言集における記述でございますとか韓国における証言聴取とか、その他種々総合的にやった調査の結果に基づきまして全体として判断した結果、一定の強制性を認めた上であのような文言になったということでございます。

○政府委員(平林博君) 政府の発見しました資料の中からは軍ないし官憲による強制連行の記述、そういうものはございませんでした。
 今申し上げておりますのは、ほかの証言、資料等も含めまして総合的に強制的な要素があったということを申し上げている次第でございます。

平成09年03月18日 予算委員会 - 11号

○政府委員(平林博君) 改めて正確に今まで御答弁申し上げたことを繰り返したいと思いますが、第一点は、先生今御指摘になられましたように、政府が発見した資料、公的な資料の中には軍や官憲による組織的な強制連行を直接示すような記述は見出せなかったと。
 第二点目は、その他のいろいろな調査、この中には、おっしゃったような韓国における元慰安婦からの証言の聴取もありますし、各種の証書集における記述もありますし、また日本の当時の関係者からの証言もございますが、そういうものをあわせまして総合的に判断した結果は一定の強制性が認められた、こういう心証に基づいて官房長官談話が作成されたとへこういうことでございます。

下村博文官房副長官は、平林氏の発言を歪曲しないでください。