裁判官には常識が通用しない

「職務質問でPTSD」原告の請求棄却 地裁武雄支部 

 夜道で非番の警察官から違法な職務質問を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、県西部地区の当時中学1年だった少女(15)が県に約560万円の損害賠償を求めた訴訟で、佐賀地裁武雄支部は28日、「適正な身分告知の上でなされた適法な職務質問として、原告の請求を棄却した。原告側は控訴する方針。


 吉崎敦憲裁判官は判決後、民事裁判としては異例の説諭を行い「本件を一つの糧として将来の地域警察活動において同様の事態が生ずることのないよう十分な検討がのぞまれる」と県警に対し、呼び掛けた。


 事実関係に大きな争いはなく、主な争点は、非番の警察官が警察手帳を持たず、私服のまま職務質問したのは違法かどうかと、人けのない夜道で少女を車で追いかけた巡査部長に過失はあったかどうかだった。


 判決は、「公務と私生活が接着している駐在所勤務の場合はその特殊性にかんがみ、警察手帳の携帯や制服着用の義務について柔軟に解釈されるべき」と認定。身分告知の方法が不適切だったとする原告側の主張を退けた。


 その上で、夜道で私服のまま少女を車で追跡したことについても「原告に何らかの精神的な傷害が発生するかもしれないということを(被告が)予見することはできない」と判断。県側の主張を全面的に認めた。


 判決などによると、2004年11月20日午後7時ごろ、少女は習字教室から自転車で帰宅途中、人けのない夜道で、自家用車に乗った私服の県警巡査部長から職務質問を受けた。自転車盗についての捜査だったが、少女は「(変質者に)殺される」と思って逃走。車で追跡され、公民館に引き返した。その後、少女はPTSDと診断され、不登校になった。
03月28日更新

バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳  国民に暴力をふるっても開き直る警察
これについては上記のエントリを読んで以来、裁判がどうなるか興味を持っていたのですが、
あまりにも常識外れな判決と言わざるをえません。

「適正な身分告知の上でなされた適法な職務質問

どこがだよ!
夜一人で帰宅中の女子学生を、警察手帳も持たない男が職務質問した上に乗用車で追いかけるなんて真似をしたら100人中100人が変質者だと思いますよ。一体裁判官に常識はあるのでしょうか…。

追記

なんかブクマで紹介したら、えらい注目されちゃいました。
ちょっち誤解があるのですが、私が常識外れだと言っているのは「適正な身分告知の上でなされた適法な職務質問」とした裁判官の判断であって、「原告に何らかの精神的な傷害が発生するかもしれないということを(被告が)予見することはできない」ではありません。違法行為を適正だと認定しているトンデモさが常識外れなのです。

警察手帳規則第5条
職務の執行に当たり、警察官、皇宮護衛官又は交通巡視員であることを示す必要があるときは、証票及び記章を呈示しなければならない。

警察手帳の提示を行わなかった時点で警察官の非は明らかなのです。それにも関わらず警察官に落ち度なしとしている。どう考えても納得いきません。これが判官交流の弊害というものなのでしょうか…。私には分かりません。

(12/20)追々記

こんな動画を発見。
ニコニコ動画(RC2)‐高知白バイ衝突・捏造事件 Part1
ニコニコ動画(RC2)‐高知白バイ衝突・捏造事件 Part2
なんだ、やっぱり裁判所は警察とグルなんじゃん。
片岡晴彦さんを支援する会HP 署名活動中
ムカついたから、ここで署名してきた。