ユダヤ人を救ったのは国家の意思か?

私の書き込みに対しての、K ICHINOHE氏のコメントはこうです。

Posted By: K ICHINOHE (4/3/2007 at 9:27:10 PM)

Comment: You are sorry for what? Your sorry represent which parties? Are you seriously ready to pay compensation for this issue? If Korea former comfort women claim you to pay compensation, you are ready to pay? How much you are ready to pay? You should not say sorry for and on behalf of Japanese, You do not reserve right to do that. Otherwise Japanese nation will be suffered to pay compensation by claiming with fabricated testimony, you don not aware it? Simply you have not recognize what is real meaning of saying sorry against non-Japanese in the international society. Japanese like your existence down grade the status of nation, Your opinion bring disadvantage to Japan.
残念です、何のために?
あなたの、残念、言う、どのパーティー?
あなたは、ひどくこの問題に対する補償を払う準備ができていますか。
朝鮮の元慰安婦が補償を払うためにあなたを要求すれば、あなたは払う準備ができています?
あなたはいくらか、払う準備ができている
言うべきではありません、日本人のために、およびその日本人を代表して残念、保存しません、それをするためにちょうど。
そうでなければ、日本の国家は作り上げられた証言で要求することにより補償を払うために受けられるでしょう、身につけます、知っていない、それ?
単に、していません、発言の実際の意味であるものを認識する、国際社会の非日本人に対して残念。
日本人は等級を下ってあなたの存在が好きです、国家のステータス、あなたの見解、損失を日本へもたらします。

私がここで謝っているのは、ネット右翼の無礼さに対し、日本人代表として謝っているのですが…。
文脈から分からないんでしょうか…。どうやら謝罪と言えば賠償しか思い浮かばない方のようです。
それはともかく、彼はチャンネル桜の『日本よ、今... 「テレビ掲示板討論会」』に出ていらっしゃる、HN「いちのへ」氏です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E6%A1%9C
HNがそのままなので、すぐに判明しました。
日本文化チャンネル桜の掲示板から書き込みを転載します。

No.79388:NEWSWEEKサイト
いちのへ 投稿日時: 2007-4-4 3:32

4or5さん、覗いていらっしゃるようですが........。

http://international.talk.newsweek.com/default.asp?item=540474&comment=0

日本人、随分ブリブリに出てきてますね。

『ナチの日本人なんか引っ張り出して吊るせ!、とオレのユダヤ人の
ダチは云ってるぜ』なんて御下品でパアなアメリカ人(支那系?)が
いましたので、先にエマさんのサイトにアップした『樋口少将』と
『杉原総領事』の日本人が『組織として』ユダヤ人をどんだけ助けたか
を、
連続のコピペでダァァ〜〜〜〜ッと貼ってやりましたですよ、オホホホ。

シンドラーのケースを出してきて、ユダヤを助けた元ナチがいたからと
云って、ナチの犯罪が帳消しにはならん、日本も同じだ!』

なんてヌカしていますので、

『あのね、こっちね、組織的/国家的にオッケーとサポートが
取れて助けている
の、シンドラーのように民間人が一人でやった
ハナシじゃないの』

と説明してあげましたが、このWhaleyという人は、とにかく日本人が
憎くてしょうがないようです。(ナンデヤロ?)
産経の正論だんわ室にも書きましたが、これはパア相手のモグラ叩きの
ようなもんで、暇ツブシには格好ですネ。

しかしですねえ......、事実の証拠ソース提示と論理で歯向かってこれる奴が
一匹も居ないというのはなんといいますか.........、頼むぜホンマに、と
いうカンジですね.............。
戦争という状況で起きた事象を『道徳』と『人間性』と『正義』で
断罪しようってんですから、腹抱えて嗤ってしまいますよ、ホント。
そんでもって、『日本人を吊るせ!』ですからねェ........。
Newsweekでやってるんですからネ、すこしコまともなディベーターが
出てきてほしいですわ...........。
日本の2chのほうが遥かにレベルが高いですね、パアなカキコミには
直ぐに『ソース、キボンヌ』の突っ込みが入りますから。

『あのね、こっちね、組織的/国家的にオッケーとサポートが
取れて助けている
の、シンドラーのように民間人が一人でやった
ハナシじゃないの』

にツッコミを入れておきます。
樋口季一郎 http://homepage1.nifty.com/SENSHI/book/objection/6h_higuti.htmより、

本問題に関する「私の態度」として、「(中略)もしドイツの国策なるものが、オトポールにおいて被追放ユダヤ民族を進退両難に陥れることにあったとすれば、それは恐るべき人道上の敵ともいうべき国策である。そして、日満両国が、かかる非人道的ドイツ国策に協力すべきものであるとすれば、これまた驚くべき問題である。私は日独間の国交の親善を希望するが、日本はドイツの属国でなく、満州国また日本の属国にあらざるを信ずるが故に、私の私的忠告による満州国外交の正当なる働きに関連し私を追求するドイツ、日本外務省、日本陸軍省の態度に大なる疑問を持つものである」
 と述べ、私は何ら責任を負う立場にあらざることを主張したのであった。

樋口季一郎 「アッツキスカ軍司令官の回想録」芙蓉書房 P353〜)

 さて、どうでしょうか。
 小林よしのりのいう「ドイツは「日本もユダヤ人を排斥しろ」と再三圧力をかけてきたが、日本政府は「全面的にユダヤ人を排斥するのは八紘一宇の国是にそぐわない」とはねつけた」(P38)はずの日本政府は、ここから見るに、ドイツと一緒になって、樋口少将に圧力を加えています。
 なんのことはありません、小林よしのりの主張とは裏腹に、日本政府はドイツに迎合しており、ドイツの言うままに、樋口少将に圧力をかけていたのです。

杉原千畝http://homepage1.nifty.com/SENSHI/book/objection/6tiune.htmより

事実はどうだったのでしょうか。
杉原千畝氏自身は、その手記「決断(外交官秘話)」で次のように語っています。

本件について、私が今日まで余り語らないのは、カウナスでのビーザ発給が、博愛人道精神から決行したことではあっても、暴徒に近い大群衆の請いを容れると同時にそれは、本省訓令の無視であり、従って終戦後の引揚げ(昭和二二年四月の事)、帰国と同時に、このかどにより四七才で依願免官となった思い出に、つながるからであります。

(渡辺勝正編著「決断・命のビザ」大正出版 P288)

お読みになれば、お分かりになると思いますが、杉原千畝氏自身は、博愛人道の精神から、ビザ発給を禁ずる本省訓令を無視してビザ発給を決行したとはっきりと書いています。
杉原千畝氏の語る「命のビザ」発給の実態と、小林よしのりの説明は百八十度異なっています。
どちらが正しいか、などと考えるまでもないでしょう。本人の話が正しいに決まっています。

軍の方針に背いて慰安婦を拉致してレイプしたのは単なる個人犯罪で、国家の責任にあらず、
国家の意思に背いて自らの良心を貫いた樋口少将と杉原総領事の功績は、いつのまにか国家の意思でやったことにして手柄を横取り。

ここまで悪質なダブル・スタンダードは見た事がありません。


追記:この様な記述を発見しました。
喜多圭介のブログ 樋口季一郎の誤伝
http://blog.goo.ne.jp/gki1ta2oo/e/f79208dc1fc72325aed6f6124c745de6
どうやら二万人という数字も確実なものとは言えないようです。