サンデープロジェクトの田原氏が怖いもの知らずだな

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 あえて記す。宋日昊(筆者注:日朝国交正常化交渉担当大使)の説明には不自然だと感じられるところはない。どちらかといえば、北朝鮮側が "死亡した" と発表した八人を "生きている" と主張している日本側の方に無理があるのではないか。それに、日本側が調査を依頼していない人々の中には生存者がいる、と、これは交渉に当たった外務省の当事者から直接聞いた。

 私は、いつまでも頑迷にフィクションの部分にこだわって圧力一辺倒を続けるのではなく、現実的な交渉をすすめるべきだと思うが、最近得た情報では、どうやら日朝間の非公式の交渉ははじまっているようである。

(『世界』 2008年7月号掲載 田原総一朗「水面下の交渉は始まっている」より)

さっきのサンデープロジェクトでの田原氏はこの『世界』で述べたような事を、直接高村外相にブツけてましたな。その時の高村外相の反応は日曜討論で見られたような冷静なものではなく、狼狽していた。つまり政府は「拉致被害者が死んでいた場合はどうするのか」を考えていない?いやそんな事は無いだろう。ではあの田原氏の投げかけに対する返しのマズさは一体何だったのか。その手の質問は想定していなかった?「拉致被害者の奪還」を掲げている以上、拉致被害者が死んでいた場合の回答はなるべく避けたいし、マスコミもしたくなかったのだろう。
その空気をあえて読まない田原総一朗氏はやはり天邪鬼だ。