いや、それは前から言われてた事でして…

「テロ支援国家指定」の解除という派手なイベント

最終的に財務省に大きな権限を与えて、米国民及び米国内では北と取引できない状況を強化しているわけで、引き続き北にとってよさそうなことは何もないとしか思えない。悪の枢軸と呼ばれないで、地上の楽園と呼ばれるようになったからといって窮乏に変化なし、みたいな。

http://www.whitehouse.gov/news/releases/2008/06/20080626-4.html


北「ならず者国家」汚名を返上、国際社会編入の機会開く(1)

政府関係者は「道が大きく開くわけではない」とし「実際に効果を得るためには、米国法内の重なる規制をすべて解かなければならない」と話している。


http://www.whitehouse.gov/news/releases/2008/06/20080626-9.html

The two actions America is taking will have little impact on North Korea's financial and diplomatic isolation.
アメリカが講じている2つの処置(テロ支援国家指定解除、対敵通商法適用終了)は、北朝鮮の金融・外交孤立に影響をほとんど及ぼさないでしょう。


テロ支援国家指定解除が象徴的な意味を持っていたとしても、実質的には大した意味がないのは、以前からこのように報じられていたり、ブッシュ大統領がこのように説明したりした通りですよ。だからこそアメリカとしても不満足な第2段階での解除措置を取っても構わなかったわけで。
日本の一部制裁解除と同じようなものですね。実質的には大した意味はない。ただ、「我々は行動したぞ」と北朝鮮にメッセージを送る事が出来る。これでボールは北朝鮮に渡ったわけですから、じっくりと検証すればいいだけー。