格闘技について書く

 今回はただ自分の好きな格闘技についてダラダラと書いているだけなので、興味がない人はここで読むのをやめると時間の無駄にならずに済みます。


何故私は立ち技格闘技より、寝技、パウンドありの総合格闘技を愛しているのだろう。
その答えは追撃の有無と決着までのタイムラグにある。
立ち技格闘技では強烈な打撃を加えて相手がダウンした場合、大抵はルール上追撃が不可能だ。
しかし総合格闘技では追撃が可能。
ダウン=大ダメージを受けたと一概に看做すことは出来ないが、少なくとも一般的にはダウンすれば相手は弱っていて、不利な体勢にあるのは確かだ。その絶好の機会に立ち技格闘技では指を咥えてテンカウントを聞いていることしか出来ない。
追撃のチャンスなのに!だ
テンカウントを数える間に、相手はある程度状態を回復させてしまうケースも少なくない。
なんてことだ。
ルール上仕方ないとは言え、これでは総合の見方に肩までドップリと浸かってしまった私のような人種にとって、この男汁の濃密な時間に生じる一瞬の空隙に対し、多大なフラストレーションを感じてしまうのだ。
殴りたいのに殴れないなんて!
その分、総合格闘技ではダウンした相手に対する追撃はもはや常識。ぶっ倒れたヤツに無慈悲に拳を連打してレフリーストップを呼び込むあの瞬間の快感を知ってしまうと、暢気にカウントを数えてる立ち技格闘技は紳士的ではあるけれども、本質的ではないように見えてしまう。
私がより暴力的な方を好んでいるのだろうか。そうかもしれない。
ギリギリの均衡が一瞬にして崩れ、残酷なまでに勝敗の明暗がわかれるあの展開は、総合格闘技の醍醐味だ。
サッカーや野球では、明らかに勝敗が決した試合であっても必ず90分、9回まで試合を続行しなければならない。野球にはコールドがあるとは言え、レフリーストップなどない。選手と観客にそれを強いなければならない。拷問だろ、ハッキリ言って。贔屓のチームの勝ちゲームなら楽しいだろうけれども、それは試合そのものを楽しめてると言えるんだろうか。勝つか負けるかどうなるか分からない展開こそが、スポーツの醍醐味じゃないんだろうか。私にはもはやその長さが耐え難い。
だから私は野球やサッカーではなく、格闘技を見続ける。