共同提案者の数と中曽根元首相

決議案の共同提案者が59人に増えたそうです。

米「慰安婦」決議案/共同提案100議員目指す/「過去の違法行為 償いを」/市民ら議会で行動
同連合の集計では、共同提案議員に名を連ねたのは五十九人(二十二日現在)に上ります。同連合では、百人の共同提案議員を目指すとしています。


慰安婦問題で突っ込まれる中曽根元首相

政治・慰安婦問題でトバッチリ喰らった中曽根元首相
外国人記者からの質問は「慰安婦問題」に集中したのだ。折しも米下院では日本政府に対して謝罪を求める決議案が提出され、訪米を控えた安倍首相のノドに刺さった小骨ともなっている。

 記者からの質問趣旨は2点に集約された。1つ目は慰安婦問題を一般的にどう思うか2つ目は、中曽根氏の回顧録に出てくる「慰安所」について。海軍将校だった中曽根氏がボルネオ島で設営した「慰安所」で兵隊さん相手の売春が行われていたのではないか、と外国人ジャーナリストたちは追及した。

 元首相は「私は飛行場を作る施設部隊にいた。(相当な期間を要するので)、徴用した工員たちのための娯楽施設を設営した」と説明した。

 「『娯楽』とはどんな娯楽か」「強制はあったのか……」入れ替わり立ち替わり次々と質問を浴びせた。1人で2回も質問する英国人記者(『THE TIMES』紙)もいた。

 元首相は上記の答えに加えて「海軍におったのでその点は知らない」を繰り返すのだった。

 慰安婦問題の一般論については「河野談話を踏まえて謝罪すべきは謝罪する……」と答えた。

 それにしても外国人記者たちは凄まじい熱気だった。筆者も慰安婦問題は大きいテーマだと思うが、まるで蜂が群がって刺すような外国人記者の勢いだった。元首相はブ然とした。

 時間も限られているのに1人が2回も質問したり、元首相が「娯楽施設」と答えれば「どんな娯楽だったのか」と突っ込んだり。日本人記者と政治家との「馴れ合い関係」では先ずあり得ない追及だった。
 記者会見が終った後で外国人記者数人をつかまえて「あそこまで拘った理由は?」と質問した。中曽根氏に2回質問した『THE TIMES』紙の記者にも聞いた。英国では別に問題になっていない、という。「アベさんがこの問題についてコメントしているから」と説明した。

 『……?安倍さんがコメントしているからと言ってなぜ中曽根さんに?』筆者は何のことやら分からなかった。すると、ある米国人ジャーナリストが“解説”してくれた。オチは意外なところにあった。

 「安倍さんはとにかく話がヘタなので何を言っているのかわからない。主語もはっきりしない。(だから知恵者の中曽根さんに聞いたのよ)」ということだった。

 海外メディアの東京支局には有能な日本人取材助手がいる。彼らがちゃんと翻訳しても、安倍さんの話はわかりにくいのだろう。

 政治家の「発信力」「表現力」が乏しいと、実態以上に海外メディアで報道される。日本の国益も損ねる。

この問題はやはり外国から注目されてるようです。