池田信夫氏、古森義久氏を名指しで大批判!

米議会調査局(CRS)の報告書の意図的な歪曲報道について、池田信夫氏が御自身のブログで古森氏を名指しで痛烈に批判されてます。

池田信夫 blog 冷戦的ステレオタイプ
これを批判する側も「産経・文春文化人」に片寄っている。古森義久氏の記事は、
上の文章の「募集のほとんどは軍によって直接実行されていたのではないかもしれない」という部分だけを引用して、
「組織的強制徴用なし」と議会が認めたと報じ、あちこちのブログで批判を浴びている。

自分の望む結論に合わせて事実を偽造するwishful thinkingは、左翼も右翼も似たようなものだ。
どちらも、いまだに冷戦時代のステレオタイプから逃れることができないのである。

しかし少し前進したのは、こういう議会文書が1週間後にはウェブに出て、
それについてのいい加減な新聞記事がブログで批判されることだ。

しかも古森義久氏のブログにTBまで打って本気で噛み付いてます。
これは凄い。私もあの記事は酷いと思っていたので、こういう批判が出てくるのは大歓迎です。ネット上の大多数のブログは何故か保守系メディア(というか産経)にはゲロ甘なので、「もっとやれ」と言った所ですか。
でも同エントリ内でメディアリテラシーの大切さを訴えながら、小倉センセに

la_causette: 「研究者には引用されない本だ」
池田さんに

さらに悪いことに日本にも、この田中利幸氏のように、欧米のステレオタイプに迎合して英文で「業績」を出す人々がいる

とまでいわれてしまっている田中さんの本ですが、

This is not just about 'Japan'; it is about Japan and the US and Australia and Italy and the systematic sexual ravaging that is part of how states conduct war.
–Mary Katzenstein, Professor of Government, Cornell University

と評されているところを見ると、そんな安直な本でもなさそうな気がします。
 都合の悪いことが書かれている文献の資料価値をこのような稀薄な根拠で貶めてみても、国内で管を巻く役にしか立たないように思えてなりません。

と、ポカミスを指摘されている所を見ると、相変わらずだなぁと思ってしまった次第であります。