平沢勝栄「正論吐いても結果が出ないなら意味が無い」

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新潮45 2008年 11月号 [雑誌]

新潮45 2008年 11月号 [雑誌]

北朝鮮高官から得た拉致被害者「生存者情報」/平沢勝栄
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 ともかく批判する事は自由だが、しかしこれ以降拉致問題は外務省の公式ルートに任せられ、全く結果が出ていないではないか。経済制裁を強めるといった正論を吐くことも重要だが、まずは結果を出す事が先決だ。いくら正しい事を叫び続けても結果が出なければ何にもならない。そして結果が出なかった場合、その責任は誰が負うのだろうか。
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 拉致問題は時間との勝負だ。一刻の猶予も許されない。しかし北朝鮮のような異常な国に対しては、100点満点を求め続けると0点しか得られない可能性がある。従って取引をしながら30点、50点と少しずつ得点していくやり方しか残念ながらないのではないか。
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 国民からすれば「なんであんな悪いヤツらにもっと強く出ないんだ」という思いがあるだろう。しかしまずは結果が全てだ。外交交渉において結果を出すために押したり引いたり、時には騙したり譲歩したりする事も必要だ。繰り返すが強硬路線を主張すれば、国民から支持され拍手喝采を受けるが、結果が出なければどうにもならない。はっきり言えば、全ての問題が解決してから北朝鮮に対して厳しく出るという方法もあるのではないか。

 ここでは強硬路線を主張してる人の具体名が出ていませんが、おそらく増元照明氏の事でしょうね。彼の強硬路線をファナティックとまで言ってしまってる雑誌もあるようですし、彼にも敵が多そうです(棒読み)。