自演乙選手おめでとう

 昨夜のK-1 MAXは久々にハラハラさせる展開で非常に面白かった。ワンデートーナメントの怖さが存分に発揮されたとも言えるだろうが、そもそもオッズによると一回戦すべてがアップセットだったそうだ。


『K-1 MAX 日本トーナメント』 オッズ&PVなど

K-1 MAX 日本トーナメント1回戦のオッズ(by bodog


優弥:1.62倍
日菜太:2.30倍


TATSUJI:1.34倍
中島弘貴:3.35倍


名城裕司:1.31倍
自演乙:3.50倍


城戸康裕:1.29倍
龍二:3.75倍

(青字が勝ち上がった選手。全部倍率が高い方だと分かる)


 今回の決勝戦は絵に描いたようなシーソーゲームで、漫画のような展開だった。あしたのジョーやはじめの一歩などのボクシング漫画が何故面白いかといえば、試合が一方的なワンサイドゲームではなく、逆転につぐ逆転のシーソーゲームだからだろう。亀田とポンサクレックの試合は1Rでもう結果がわかってしまったので、あまり楽しめなかった。技量がそのまま実力差と試合結果に現れるボクシングと異なり、短いラウンドで打ちあうスタイルのK-1では何が起こるか分からない。谷川プロデューサーが目指すK-1の理想型が今回の決勝戦に凝縮されていたんじゃないだろうか。


UFCライトヘビー級王者 マチダ・リョート
K-1ヘビー級GP王者 セーム・シュルト
DEEPライト級GP王者 菊野克紀
K-1 MAX日本トーナメント王者 長島☆自演乙☆雄一郎
メジャー団体の王者がそれぞれ日本武道のバックボーンを持ち、それを試合に取り入れて勝っているのを目の当たりにすると、まだまだ日本武道も捨てたもんじゃないと嬉しくなる。総合の世界で空手がボッコボコにされてから、「なーんだ。空手なんて実戦じゃ弱いじゃん」とヤサグレてたが懐かしい。