蓮池透さん、お疲れ様

拉致被害者家族会、蓮池透さんの退会決議
 家族会が拉致問題のためにできることって何だろう?時々新聞やテレビで拉致問題を解決するための署名を集めているけれども、あれって意味があるんだろうか。解決するための手段は思いつかないけれども、何かしら行動せずにはいられないのかもしれない。もしかして家族会の中には、本当は拉致された自分の家族は死んでいて、その懲罰的な意味合いで北朝鮮に圧力をかけるべしと思っている人もいるかもしれない。対話にしろ圧力にしろ、どっちも解決が望めないのなら、懲罰としての圧力を望むのは拉致された家族を持つ人間として当然だと思う。
 それはともかく、拉致問題を解決するには答えなどない。相手があることなのだから。全ては相手の態度次第なのだから。最終的には家族会が正しいかもしれない。遠からず北朝鮮が崩壊して、拉致被害者の生存が確認され、家族のもとに帰ってくるのかもしれない。また蓮池透さんが正しいかもしれない。圧力一辺倒では対話も成立せず、北朝鮮も崩壊せず、拉致問題が風化し、家族会がどんどん高齢化していって、政府も本腰を入れぬままグズグズと時間だけが経過していくかもしれない。
 蓮池透さんは後者を恐れているのだろう。そしてそれは家族会も恐れるべきなのだ。