2010-04-06 だから西尾維新はミステリー書くなっつーの 難民探偵 (100周年書き下ろし)作者: 西尾維新出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 121回この商品を含むブログ (81件) を見る 西尾維新はミステリーで育ってミステリーが大好きでミステリーでデビューしたから、ミステリーには思い入れがあるんだろうけど、そろそろ本人にはちゃんと言ってやった方がいい。ミステリーはド下手だって。キャラとセリフ回ししか売りが無いのに、それを弱めてどうすんだよ。これじゃ凡百のつまらんミステリー小説と変わらん。今までは人物描写の薄っぺらさを突飛なシチュエーションと設定でごまかしてたけど、なまじハンパに現実的な警察を出してきたことで、技量不足を完全に露呈してんじゃねーか。得意分野で勝負しようや。戯言シリーズを読んで、コイツは思いっきり偏った技量の持ち主で、現実的な描写や表現や人物を全く魅力的に書けないだろうなと危惧したことがドンピシャに当たったわい。 今の総合格闘技はボクシングや柔術、レスリングと満遍なく技量を身に付け無いと勝てないが、小説家は別にそんな真似をしなくていい。偏ってていいんだ。劣ってていいんだ。生身の人間を書けないなら書かなくていいんだよ。あー、作家の底が見えてしまって悲しい。