魔裟斗 vs 佐藤嘉洋

いやー、すごかった。判定の微妙さも含めてw
相変わらずネットでもあの判定には非難轟々らしいけど、妥当性でいえば別におかしくないな。
1R:10-10、2R:10-9、3R:8-9と考えればね。(左が魔裟斗で、右が佐藤)
肝心の3Rだけど、魔裟斗からダウン取った後の佐藤の動きはいかにも鈍かった。「ダウン取ったから安全策で逃げ切ろうとしたんだろ」って声もあったけど、単純に佐藤のスタミナ切れだと思う。その後の延長Rも棒立ちだったからな。魔裟斗と打ち合いした時点でガス欠になったと考えるのが自然だろーね。おそらく3Rで決めるつもりだったんだろう。当てが外れて延長まで行っちゃったけどね。
それにしても佐藤は打たれ強くはなったけど、体力的にはまだまだ魔裟斗に比べると明らかに見劣りするな。1R、2R、3Rの後半、4R(延長R)はほとんどアグレッシブさを欠いていたから、まともに倒しにきたのは魔裟斗をダウンさせた3Rの前半まで。2Rからギアをトップギアに入れて、延長Rまでそれを維持出来ていた魔裟斗の体力は底無しかと思われるぐらいだった。
ただあの試合に関して言えば、佐藤の勝ちでも別に良かったと思う。それぐらい微妙な判定で、はっきりどちらとは言えないくらいだった。だから「興行的においしい」判定が下されたのは、まぁ…、色々言われるよねw
仮に佐藤の勝ちにしたとしても、魔裟斗戦でスタミナを消耗しきってるから、決勝戦ではロクに動けずに負けるのはほぼ確実だったし。だったらスタミナ無限の魔裟斗の勝ちにした方が、勝てる確率は遥かに高い。しかも魔裟斗の方が人気も高い。

「ならここは魔裟斗に勝たせとけ」

こんな計算が働いても不思議ではないw
無いと思うけどさ。


【追記】
kamipro.com | ニュース | 魔裟斗vs佐藤嘉洋のジャッジについて角田信朗氏が説明

また、魔裟斗vs佐藤嘉洋戦に関しては記者からK-1ルールブックによると、必ず優勢の選手に10ポイントをつけるということが記されているが、魔裟斗 vs佐藤嘉洋戦のジャッジで9-8がついている。これはどういう判断か」という質問が飛んだ。この指摘に対し、角田氏は「その表記に関しては、指摘があって変更するというのも恐縮ですが、必ず優勢の選手10にするということは、すぐに訂正したいと思います」と、なんとも驚きの電撃ルール変更! この変更について角田氏は「優勢の選手が常に10というのは、相手にどれだけダメージを与えたのかがわかりづらい」と話し、ルール変更の説明に代えた。

ありゃ、9-8ってのはルール上ありえなかったのね。俺も知らんかった。こういう事があるから、格闘技はスポーツとして純粋に認められて無いんだよなー。やはりこれは疑惑の判定として歴史に残りそうだ。試合そのものは良かったんだけどね。